ピーク作り

運動

トレーニングを続けていくと、疲れが溜まる。休息を入れ、またトレーニングを再開する。スポーツ選手は、日々毎日がこの繰り返しである。

一日も休息を入れずに、365日トレーニングを続けている人はほとんどいない。それは逆効果であろう。

どれくらいトレーニングをして、どれくらい休むことがベストなのか、何を基準に考えれば望ましい競技成績を得られるのか。この答えを見つけられることが出来れば、その時のベストな状態で試合に挑むことが出来る。

調子が良い悪いは波のように訪れ、人それぞれ異なる。そのバロメーターを自認自覚することが、試合に臨む良い準備と言えよう。

汎適応症候群という考え方

汎適応症候群(はんてきおうしょうこうぐん)とは、カナダの生理学者ハンス・セリエがストレスについて唱えた学説だ。

言葉が難しいので、簡単に言えば

「人間のストレスは、一定の反応経過をたどる」ということらしい。

この考え方は、スポーツの世界でも同じことが言え、

この理論を知っているだけでも、トレーニングと休息、きついトレーニングと軽いトレーニングをどのように組み合わせれば、

どうしたらピークを試合に合わせられるか、ということの大きな手掛かりになるであろう。

試合までの準備が最適化されることになる。

           汎適応症候群の時間的経過(鈴木・濱,2001を一部改変)

ピリオダイゼーションと組み合わせる

下図は、ピリオダイゼーションの生みの親マトベーエフ博士が示したアスリートの年間パフォーマンス変動の典型的なパターンである。

自分のパターンはおおよそどのパターンにあてはまるのだろう、もしくは、あてはまらないのか、これを知っておくことも大切な事ではないか。

この図が示すように1年を通じ、常に最高のパフォーマンスを維持し続けることは困難である。それを目指すのではなく、パフォーマンスが落ちる時期は必ずあり、落ちるときにどれだけ落ちないか、を考えることで精神的ストレスは軽減されるのだ。次に上がる時のための準備期間だと思えるかどうかが年間のパフォーマンス維持の下支えになる。「上がる前には、落ち込みがある」この物理の法則を知り、更に高いパフォーマンスを手に入れていただきたい。

あとがき

これらの研究、学説を自身にあてはめ活用することで、さらなる競技成績向上への手掛かりになると思う。トレーニングのマンネリ化を防ぎ、厳しいスポーツ界で常に新しい刺激を必要とし生きていく選手たちのヒントになっていただければ幸いである。

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