私が現役の頃、ただひたすらにがむしゃらに頑張っていた。スポーツ選手にもかかわらず筋肉のことすらもとんちんかんだった。
理学療法士という国家資格を取得した今思うことは、現役時代にもっと筋肉の事、体の事やスポーツ生理学、解剖学、物理様々な分野を勉強していたら一体どんなだったのだろう?もっと工夫してトレーニングをしていただろうと思う。
デビュー当時、「科学的トレーニング」という言葉が使われるようになっていたが、それを実践する選手は私の周りにはいなかった。それを取り入れようとする選手もいなかった。どちらかといえば懐疑的で、否定的な選手が多かったように思う。私も先輩たち同様に、そんなものより「がむしゃら」で、精神論が好きだった。
がむしゃらにトレーニングをして結果が出るのは、若いうちだけであろう。私の印象は、その世界に入り3年間は「がむしゃら」で通用すると思う。それ以降は、科学的トレーニングを意識的に取り入れ、科学的理論に基づいたトレ―ニングを実践したい。もちろん、デビュー時から科学的トレーニングを取り入れ「がむしゃら&理論」のミックスが出来れば最強である。
ずっと同じことをやり続ける人は、きっと新しいことを取り入れる事への恐怖心と、いつものルーティンでトレーニングができたことの安心感が欲しく、流行には流されないという保守的な考え方が多い。コンフォートゾーンからの逸脱が怖いのだ。今の自分を変えるには、心地の良いコンフォートゾーンにいるのではなく、少し無理して自分の殻を破ることで新しい何かを見つけることができる。いつまでもチャレンジ精神が必要である。
時代の変化とともにアップデートは不可欠である。「古いソフトのままで闘う!」、そんなことを言っていては取り返しのつかないことになる。取り残され、その差はどんどん開いていく。その世界で生きていくと思うのなら、流行をキャッチし、主流に乗り、喰らい付いていく方が賢明である。「精神論だけでは限界がある」そう認めた方が、良い結果を出せるだろう。
新しい事へのチャレンジは、人の目が気になる選手も多い。眠っている潜在能力はまだまだあるはずだ。自分を見つめなおし、必要と不必要を洗い出し、実行に移すのみだ。


